初の焚火台紹介をさせて頂きたいと思います。
mouncol (マウンコル)はガレージブランドのsanzoku mountainさん (サンゾクマウンテン)が手掛ける重量級の焚火台になります。
sanzoku mountainとは
sanzoku mountain(サンゾクマウンテン)は私の地元でもある横浜のガレージブランドです。質実剛健の鉄製品(黒鉄皮)が売りで、男くささで右に出るブランドはありません。
ただ男くさいだけではなく、その実用性、耐久性は一般的な大手メーカーの製品よりも高く、デザインもシンプルでワイルドさの中に高い鉄加工技術だからなせる造形美を感じます。
【sanzoku mountain】ではオリジナル自社ブランドを立ち上げ、キャンプ用品の製作・販売を行っています。デザインや用途など、すべてにおいて「心地いいキャンプを」をコンセプトに、斬新でワイルドかつクールなキャンプ用品をお届けいたします。確かな品質と心躍るようなデザインで、皆様のキャンプをより良いものに。
出典:sanzokumountain
管理人はいくつものサンゾクマウンテンさんの製品を所有しており、どれも使い込む程手放せなくなる逸品でございます。
商品は下記sanzoku mountainさんの公式HPよりご購入いただけます。
購入品紹介
- 本体サイズ:直径45cm、高さ16cm
- 高さ:26cm(脚10cm)or 33cm(脚17cm)
- 素材:黒鉄皮
- 重量:約7kg
- 付属品:専用収納袋、脚2種類 (3本セット)、ネジ穴ボトル、軍手
- 価格:34,800円 (税込み)
一つ一つ職人による手作業のため、溶接痕などが見受けられました。
新品時はピッカピカの黒鉄皮が美しい。
本体がすっぽり入る頑丈な収納袋が付属されています。
秀逸な点6つ
① 見た目がワイルド
この印象的なデザインは他のメーカーにない重厚感があり、安心して焚き火が可能です。
奇抜さはなく、ワイルドさだけを追求したデザインに男心がくすぐられます。
特筆すべきのは、焚火時に横から見える炎と焚き火台のコントラストがとにかく美しい。焚火台も焚火の一部として楽しめます。
② 頑丈
難しい機構がなく、脚を取り付ければすぐに使用が可能。
適切なケアを続ければ孫の代まで使える焚火台と言えます。
またderutasと組み合わせて使用すれば、ダッチオーブンなどを高火力で焚火料理を楽しめます。
7kgの重さがもたらす抜群の安定感が火を扱う際の安心につながります。
スリットの厚さが約3mmで、ちょっとやそっとで変形はなさそうです。
③ 高さの調整が可能
デフォルトで10cmと17cmの2種類の長さの脚が付属しています。
ねじ込み式ですので、工具なしで付け替えが可能。
同じサンゾクマウンテン製品derutasの付属脚 (18cm、27cm)が流用可能ですので、キャンプスタイルに合わせてより細かく高さの調整が効きます。
保管時は専用のボトル(3個)をネジ穴に締め、ゴミやホコリの侵入を防ぎます。
脚のネジ穴 (メス側)が本体底に溶接されています。
一見簡単に見えますが、脚が真っすぐになるよう溶接するのはかなり高度な技術と経験が必要です。
このような細かいディテールからもsanzokumountainさんの加工技術の高さが伺えます。
④ 薪が入れやすい
直径が45cmありますので、市販の長さの薪はほぼそのまま入ります。
バトニングして、フェザースティックから作ってファイヤースチールで火おこししても良し、バーナーを使い、豪快に直接薪に着火するのも良し。
色んな焚き火の楽しむことができるのはマウンコルならではないでしょうか。
⑤ 燃焼効率抜群
焚火台の淵が格子状のデザインとなっており、6本のスリットの隙間から
効率良く空気を取り込めるため、とにかく燃焼効率が良い。
薪をどんどん消費してしまいますので、料理などで熾火が必要な場合は意識して作る必要があります。
マウンコルの焚火はいつもボーボーです (笑)
⑥ 経年変化が楽しめる
鉄の経年変化はあまりなじみがないかもしれませんが、使う人によって全く異なる表情を見せてくれます。
鉄の成型の過程で表面が酸化し、皮膜ができ、その被膜を「黒鉄皮」と呼びます。
黒鉄皮は自然発生のため、色にムラや濃淡があり、かすかに青く光るような無骨な質感がたまりません。
防錆びスプレーで黒く塗って使用する方や、そのままの状態で使用し錆びをも楽しむの方もおり、ちなみに管理人は後者です。
あまりに錆びが進むと穴が空いたりしますので、錆びは時々落とてあげた方が長持ちします。
こういう手がかかる点も、愛着が湧くポイントになります。
残念な点4つ
① 重い
焚火台界の重量選手であるスノーピーク焚火台Lの5.3kgに対し、マウンコルは軽く7kgを超えており、男性でも扱うには結構力が要ります。
特に後片付け時に、完全に灰や燃えカスを取り除くには、本体をひっくり返す必要があり、これがマウンコルユーザーの一番大変なところです。灰処理場も遠くなればなるほど大変です。
管理人にはいつも筋トレだと思って作業しております。
② 積載に難あり
折り畳みできないため、そのままの大きさで積載を考えなくちゃいけません。
一応中にギアを入れたりしてスタッキングはできますが、丸い分トランクの角での収まりが悪く、積載テトリスのセンスが問われます。
③ 錆び対策が必要
前述錆びが発生した場合は磨くなどの対処が必要で、これもまた力と根気が必要です。
それが大変だという方は、防錆スプレーをしておくと便利です。
脚に錆びが発生してしまうと、本体への装着がスムーズにいかなくなりますので、KURE556などでのメンテナンスが必須です。
④ 薪の消費量が半端ない
燃焼効率の良さが仇となり、薪の消費量が増え、それに比例して出費も増えました。
財布には優しくない点はマイナスですね。
その他サンゾク製品
ooyaki
巨大鉄板であるooyakiがあれば豪快な焚き火鉄板料理が楽しめます。
超高火力ですので、調理時はグローブを忘れずに!
derutas (Asagara)
定番のderutas (アイアン焚き火テーブル)との組み合わせが最高にかっこいい。
管理人がセレクトしたのは名古屋の名店MMFさんの限定特注品。
和風の麻柄がアクセントとなり、大のお気に入りです。
風合いたっぷりの「グランマーコッパーケトル」を焚火のお供にピッタリ。
shock
キャンプ場で必ずと言っていいほど見かける定番アイテムです。
模倣品が多い中、本家の曲線が一番美しい。
zari
全長43cmの薪ばさみ。形がザリガニにのハサミに由来しているとのこと。
ギザギザのおかげで薪がつかみやすいです。
まとめ
マウンコルはソロキャンプには向かない大きさと重量になりますが、グルキャンやファミキャンで焚き火を囲む際の有力候補にはなるはずです。
重くても鉄ならではの雰囲気と、コントラストが美しい焚火を楽しみたい方にはおすすめできるアイテムです。
よい焚き火ライフを!!