皆さんは焚火やBBQ後の灰や炭の処理はどのようにされていますでしょうか?
火種が残っていると、風に飛ばされて大切なテントやタープに穴が開いたり、最悪の場合、火事になる可能性もあり、火の始末は細心の注意を払わなくてはいけない。
昨今のキャンプブームと焚き火マナーの浸透が比例せず、火の始末がキャンパー個人のモラルに委ねられていることが多く、残念ながら性善説に期待するのは限界が来ているのが事実です。
燃えの残った灰や炭をそのまま土に埋める、ひどい場合はそのまま捨てられていることもあり、今に始まったことではないが改めて問題提起したいと思います。
キャンプ場に灰処理場がない場合は通常、火消し壺を使用し確実に火消を行ってから持ち帰るのがマナーですが、場所をとる火消し壺は積載を圧迫し、多くのキャンパーを悩ませてきました。
Naked Laboさんの革新的な商品「Ash sack」は、火消し壺の弱点を克服し理想的な火消しグッツです。そんな「Ash sack」について紹介していきます。
Naked Laboとは
Naked Labo(ネイキッドラボ)は、伊崎文俊さんという方が2014年に立ち上げたガレージブランドです。
埼玉を拠点に、主にソロキャンパー向けの焚き火台、リフレクターなどを制作販売をしています。
フィールドで心を解放(裸)して
愉しむ事ができる、
シンプルで、
味わいのある、
製品作りを目指します。
アウトドアだけでなく、
あなたの “ お気に入り ” になる事を祈って・・・
出典:nakedlabo
をモットーに、個人制作ならのでは視点や高品質のギアで人気を博しています。
購入品紹介
- サイズ:約300×250mm
- 重量:約125g
- 容量:約1.8L
- 材質:ガラスクロス(両面シリコーンコーティング)JIS A種合格品
- アラミド糸(難燃)
- 価格:3,800円 (税抜き)
灰の処理ができる環境以外は、全て「Ash sack」に入れて持ち帰り、燃えるゴミとして処理するのが製品コンセプトとなっています。
一回り小さいサイズの230mm×200mmもあります。
使用方法
使用方法は簡単、燃え残った炭などをそのまま「Ash sack」にいれ、空気を抜き、入り口を折り、両端のループをカラビナで固定すればOK。
30分程度で熱がさがり、袋に触れられる温度になります。
トングでつかめないほどの小さな炭はユニフレームの炭スコップを使用しております。
良い点3つ
① 軽量・コンパクト
なんといってもこの軽さとコンパクトさが一番の特徴です。
市販の火消壺と比較するまでもなく、どこにも持って行ける軽さ。
カラビナを用いて固定すれば、手のひらサイズ折り畳むことが可能で、コンパクトすぎて荷物が多くなりがちのオートキャンプでは見つからなくなることが多々あります。
畳まなくても、厚みがほぼないため、スノーピークのシェルフコンテナなどの隙間に忍ばせておくことができます。
② 高性能素材
素材の耐熱ガラスクロスの両面に、シリコーンコーティング加工を施し、難燃アラミド糸で縫い合わせて仕上げていて、高い耐熱性、難燃性を誇っています。
生機(きばた)のガラスクロスの溶融温度は約860℃、
クロスの全成分が溶融する温度は1200~1400℃と言われています。
※シリコーンコーティングは約250℃で劣化が始まります。
アツアツの木炭をそのまま入れても問題なく消火ができます。
また、一定の撥水効果も持ち合わせており、高温にさらされても柔軟性と撥水性が維持できるため、完全鎮火していない炭のを水で強制的に消化することも可能。
縫製部にシーム処理が施されていないため、バケツのように水をためることはできません。
③ 使い勝手がいい
火消し壺の代わりに、水で鎮火した炭や灰をレジ袋に入れて持ち帰るキャンパーが多いと思います、管理人もその一人でした。
しかし、完全に鎮火したかのように見えても、埋火(うずみび) (灰の中に残っている炭火)がある可能性を考えると、車の中で燃えたらどうしようなどと不安になることがあり、そんな不安を「Ash sack」が解消してくれます。
残念な点3つ
① 入手困難
人気ギアのため、在庫切れが長く続いています。
現在は定期的な受注予約しか受付けなく、受付け開始時期に関しては公平性を保つため、非公開となっているようです。
納期は注文後約1週間~2ヶ月程度と、かなり長く待たされることを覚悟しなければいけません。
欲しい方は、Naked LaboさんのブログやHPをこまめにチェックすることをおすすめします。
② 断熱性はない
耐熱性は優秀でも、断熱性は期待できません。
まだ燃えている木炭を「Ash sack」にいれてすぐに、袋の表面が素手で触れなくなるくらい熱くなります。
小さいお子さんのいる家庭では特に注意が必要です。
③ 耐熱ガラスクロスは消耗品
どのメーカーであれ、ガラスクロスは消耗品ですので、いずれは破れたりします。残念ながら、火消し壺のように半永久的に使用することはできません。
毎回キンキンに燃えている炭を入れると当然寿命が縮みますが、手をかざして微かに熱い程度の炭であれば長く使えるとのことです。
まだ数回しか使用していませんので、寿命を迎える頃にまたレポートしたいと思います。
まとめ
オートキャンプに限らず、パックでの野営、バイクのソロキャンプなどで火を扱うのであれば、「Ash sack」より優秀なギアはまだ出会っておりません。
BBQや焚き火の火の始末はとても億劫な作業ですが、「Ash sack」のおかげで、後味の良い撤収が実現できます。