キャンプシーンにおいて、今一番入手しにくいと言われているのがneru design worksさんとasimocraftsさんによる「kezuru」シリーズです。
予約すら受け付けできないほど需要が供給を大きく超えており、管理人の私物は数年前に入手したもので、その素晴らしさをお伝えできればと思います。
本ブログでもneru design worksさんとasimocraftsさんの商品を多数紹介しており、どれも芸術品レベルのしろものです。
購入品紹介
- 全長:30cm
- ヘッド材質:鉄
- 柄:ナラ材
- 重量:645g
- 付属品:レザーカバー
- 価格:19,000円 (税別)
- 生産地:日本
燕三条製の刃
世界有数の金属産業の町、新潟県燕三条は高度な金属加工技術の集積地であります。
そんな有名な刃物の産地なのに、欲しいと思わせる斧がないと感じたneruさんは、斧の心臓部ともいえる刃の部分を燕三条の水野製作所を依頼し、切れ味が鋭く、焚き付けの小割を作るのに最適なハンドアックスを誕生させました。
水野製作所は昭和12、新潟三条市で創業した鉞 (まさかり)、斧、タガネなどの刃物メーカーです。
生産する斧、鉞の刃当は、全て燕三条の職人による手造りです。
代表である水野勲氏は三条鍛冶集団師範であり、国家資格である伝統工芸士にも認定されている職人中の職人です。
ヘッドの形状は刃先に向かって直線的に尖っていく形で、薪への食い込みが良く、引き裂く力が強いのが特徴です。
ヘッドにさりげなく、彫り込まれたneru design worksさんの「0/0」のロゴと水野製作所の「みづ乃」の屋号が、分かる人にはたまらないディテールです。
まめ知識
斧の刃の両面にそれぞれ3本と4本の筋が刻まれています。
これは、危険な山仕事の最中、事故に遭わないように八百万(やおよろず)の神々と共に在る、という信仰から刻まれたものです。
それぞれの筋に意味があり、詳しくはこちらをご覧ください。
普段何となく目にしているデザインにはちゃんと意味があり、ギアを通じをこのような日本の伝統、信仰を学べるのもキャンプの魅力ではないでしょうか。
クサビ
木のクサビを打ち込んだ後さらに金属のクサビを打ち込むことでヘッドがより抜けにくく、安全性をためる工夫がされています。
asigrip
柄はasimocraftさんにる楢(ナラ)材の削りで、より握りやすくなっています。
2大ガレージブランドの巨匠による唯一無二の作品です。
アシモの「A」があしらわれています。
レザーカバー
危険な刃の部分をしっかり覆う専用レザーカバーが付属しています。
真鍮製の金具を含め作りてのこだわりが感じられます。
ちょっと残念なのは、カバーのフィット性がそのまでないため、少しだけですが、刃先が露出する場合があります。
取り扱いには十分注意しましょう!
薪割り
Ono kezuruでの薪割と、バークリバーブラボー1.25でのバトニングを気分によって使い分けていますが、中身の詰まった良く乾燥しているナラなどの広葉樹を割る時はOno kezuruの方に軍配が上がります。
縦から振り下ろして薪割をすると、狙いがはずれた場合、刃に近い柄の根本部分がダメージを受けます。
薪を横にして斧と一緒に振り下ろし、その勢いで割っていくのが一番安全で、ハンドアックスに合った割り方になります。
基本的には小ぶりの手斧サイズとなっていますので、大きく振り下ろしてダイナミックな薪割を楽しみたい方には向かないかと思います。
もちろん細めの薪や針葉樹の薪は、正面から振り下ろしても普通に割ることができます。
インターネットやキャンプ場で販売されている薪割用と考えてください。
ちなみに管理人は楽天市場の「ツリーワールド」というネットショップで薪を購入しています。
20~25kgで3,000円と特別に安くはないが、良く乾燥された質のいい広葉樹の薪が手に入ります。
現地でギャンブル的に薪を購入するよりも、いつも数箱ストックするようしています。
入手方法
2020年9月現在は、管理人が入手した2018年と大きく状況が変わっていて、中々予約もできない状況が続いてます。
neruさんのHPで定期に予約が再開されますので、再開時期はインスタアカウント含めこまめにチェックするのが王道です。
neruさんはガレージブランドでは珍しくメルマガをやられていますので、モノづくりに対する思い・情熱・新商品の構想などがメインで、管理人にとって大変共感できる内容でいつも楽しみにしています。
再販情報のアナウンスも含まれているため、メルマガへの登録もマストでしておきましょう!
また、取り扱い店舗にゲリラ入庫することもあるようですので、ご近所の取り扱いのあるキャンプショップへ足繁く通うのも方法です。
コロナの影響で少なくなりましたが、フィールドスタイルやGO OUT CAMPなどのイベントもねらい目です。
ただ、イベントでのたま数が少ないので、争奪戦は避けられません。
キャンパーの皆さんの欲しい気持ちが痛いほど分かりますが、できれば転売からは買わないようにして頂きたいです。
少しでも欲しい方に良いモノが渡ることを願っております。
まとめ
使わない時でも、薪割台に刺しておくだけで様になる手斧です。
壊れたら修理して半永久的に使用し、孫の代まで引継いでいきたい一品です。