色んなグローブを使い倒し、最終的にたどり着いたのはグリップスワニーG-3です。
キャンプで使用するには、グリップスワニーの中でも他のモデルではなく、圧倒的にG-3がお勧めです。
GRIP SWANY (グリップスワニー)とは
1848年ゴールドラッシュで一攫千金を狙う採掘者に向けGRIPSWANYグローブが誕生しました。素手での発掘は困難を極めバッファローの革でグローブを作ったのが始まりです。
1985年4月いよいよ本格的アウトドアグローブであるGRIPSWANYが国内生産されることになりました。日本人の骨格にフィットするように裁断型も調整され革もソフトに仕上げ最高峰のアウトドアワークグローブが誕生しました。長い年月の波風に耐えて生き続けていた高品質の本物、GRIPSWANYは合衆国で生まれ合衆国で育った本格的グローブの逸品です。
出典:GRIP SWANY
アメリカで生まれて、日本で日本人の骨格に合うよう進化を遂げたハイブリッドグローブです。
購入品紹介
- モデル:G-3
- タイプ:ショート
- サイズ:M (手長:19cm、周囲:24cm)
- カラー:スワニーイエロー
- 素材 : アメリカ産牛皮革 (ケブラー糸)
- 重量:68g (片手)
- 原産国:日本
- 購入価格:8,640円 (税込み)
良い点3つ
① ビビットな配色
グリップスワニーと言えばこの印象的なイエローです。
GRIPSWANYグローブ独特の黄色はスワニーイエローと呼ばれています。当時は灯りが少なくグローブを落とした時に見つけやすくする様イエローに染めるアイデアが生まれ現行モデルでも同じ色に染色しています。ワークグローブの原型ともいえるGRIPSWANYイエローカラーのグローブは世界中で膨大なコピー商品を生み出しています。
出典:GRIP SWANY
グローブ内側のタグにお気に入りのカラビナを通し、sanzoku mountainの「Shock」などに引っ掛けるだけでおしゃれな雰囲気を醸し出せます。
管理人はボトルオープナーにもなるレザーマンのカラビナを使用しています。
当然、明るい色のおかけでどこにあるかをすぐに発見できますので、実用的です。
② 強いフィット感
心地いいフィット感を生み出しているのは上質なレザー、立体裁断、ケブラー糸の使用に秘密があります。
北米産ステアバイトレザー
ステアハイドとは生後3~6ヶ月以内に去勢した2歳以上の雄牛の皮のことで、強度とボリューム感のある皮質が特徴です。
ステアバイトにクロムなめしを施すことで革が柔らかくなり、染み込んだ脂が撥水性も持たせてくれます。
雨の中や濡れるような作業でも、汚れにくく、使えば使うほど手に馴染んでいきます。
立体裁断
薪割、ペグダウン、焚火など様々なキャンプシーンでの使用を前提に、手の形状に合わせた立体裁断が採用されています。グローブ独特のツッパリ感がなく、より使用者の手にフィットしやすいです。
また、親指の可動域を広げるため、独立したパーツでの裁断と縫い付けを行っています。
KEVLER (ケブラー)糸を使用
フィット感を最大化するために、一般的なグローブでは行わない外側縫い付けを採用しています。その理由としてはハードユーズですぐに縫い糸が切れてしまうためです。
糸の強度を向上を図るため、綿糸の約5倍の強度を持つデュポン社のKEVLER(ケブラー)を採用。
グリップスワニーは世界で初めてグローブの縫い糸にケブラーを使用、今までのグローブと比較し、糸のほつれが0.8%まで激減させることに成功しました。
③ 無料修理保証
グリップスワニーの最も評価すべき企業努力としては、グローブの縫い糸のほつれについて使用年数を問わず革が破けるまで、無料で修理を受けられることです。
まさに自社製品の品質に自信がある現れです。
無料修理保証を受ける上で、いくつか注意必要です。
- 購入時の無料修理保証書がないと有料での修理になります。
- 革の破れは寿命が来たという解釈ですので、無料保証の対象外となります。
- 一部対象外の製品があります。
残念な点3つ
① 蒸れる
分厚いレザー手袋なので当たり前ではありますが、夏場での長時間着用はかなりしんどいです。
② 脱着が面倒
管理人はフェザースティック作りなどの細かい作業でも使用するため、タイトめのフィッティングにしています。
小さめのサイズをあえて選ぶことで、革が伸びより手に馴染みやすくなります。
少しでも脱着しやすくするため、マジックテープで止めるG-3タイプをチョイスしております。
薪割や焚き火の時しか使用されない方は大きめなサイズをおすすめいたします。
③ 耐熱性はさほどない
スノーピークのファイヤーサイドグローブなど難燃性繊維が使用されているものに比べ耐熱性は劣ります。
ちんちんに熱せられたダッチオーブンやチムニーのハンドルをうっかり持ってしまうと、革が焼け焦げてしまいますので、くれぐれもご注意ください。
サイズ選び
メーカーよりオフィシャルなサイズチャートがリリースされていますので、基本そちらを参考に選んで頂いて問題ありません。
ただし、私のような骨格ゴツめのユーザーは実店舗で試着されてから購入することをおすすめします。
メンテナンス
専用のミンクオイルが用意されており、塗り込むだけで簡単にメンテナンスができます。
革の保湿目的以外で、撥水性を保つこともでき、グローブの耐久性を向上させることでより長く使用することが可能。
また、ギアを自分の手でメンテすることでより愛着が湧き豊かなアウトドアライフに繋がります。
まとめ
長くメンテナンスしながら使用できるグローブとしては決して高価ではないと管理人は考えます。
ケガややけどから自分や家族を守る大事なギアですので、グローブをご検討の方は是非グリップスワニーを候補に入れてあげてください。