キャンプで豪快に焼きそばを作りたく、男前でかっこいい鉄板を探したところ、sanzoku mountain (サンゾクマウンテン)の「ooyaki」がぴったりはまり、約1ヵ月半の納期を経てやって手元に届きましたので、満を持してレビューしたいと思います。
ooyakiを使った料理風景をYouTubeにアップしておりますので、是非こちらもご覧ください。
sanzoku mountainとは
sanzoku mountain(サンゾクマウンテン)は私の地元でもある横浜のガレージブランドです。質実剛健の鉄製品(黒鉄皮)が売りで、男くささで右に出るブランドはありません。
ただ男くさいだけではなく、その実用性、耐久性は一般的な大手メーカーの製品よりも高く、デザインもシンプルでワイルドさの中に高い鉄加工技術だからなせる造形美を感じます。
【sanzoku mountain】ではオリジナル自社ブランドを立ち上げ、キャンプ用品の製作・販売を行っています。デザインや用途など、すべてにおいて「心地いいキャンプを」をコンセプトに、斬新でワイルドかつクールなキャンプ用品をお届けいたします。確かな品質と心躍るようなデザインで、皆様のキャンプをより良いものに。
出典:sanzokumountain
購入品紹介
- サイズ:Φ46cm
- 重量:3.3kg (本体)、492g (取っ手)
- 材質:鉄 (黒皮仕様・無塗装)
- 厚さ:3mm
- 付属品:取っ手、収納ケース
- 原産地:日本
- 価格16,800円 (税込)
同じsanzoku mountain製品の焚き火台「mouncol」と同じ直径46cmで作られているため、ぴったりサイズで使用可能。
名前の「ooyaki」の通り、広い調理面積がウリの「大焼き」鉄板。
淵が立ち上がり、食材の落下を防ぎます。
ふちの厚みですが、バラつきはあるものの、平均して3mmあります。
専用取っ手付き
専用収納ケース付き
専用ケースは収納ケース制作で有名なC&C.P.H EQUIPEMENTさんの別注品になります。
ジブリを彷彿されるフォントが男くさいsanzoku mountain製品とのギャップが可愛い。
収納ケースに取っ手もついてますので、持ち運びにも便利です。
秀逸な点つ8つ
① 高い蓄熱性
鉄板の特徴として高い蓄熱性が挙げられます。
蓄熱性は蓄えられる熱の量のことで、鉄板の厚みと比例します。
鉄板が厚ければ厚いほど冷めにくく食材を均一に加熱することが可能で、ムラ無く料理が仕上がります。
ooyakiは3mmの厚みがあり、高い蓄熱性を実現し、少ない温度変化で様々な食材を美味しく調理ができます。
通常のフライパンで焼きそばなどの調理の途中で水分を加える入れた時に一気に鍋が冷め、結果水っぽい焼きそばになってしまうのはフライパンに蓄熱性が乏しく、鍋の大幅な温度変化によるものです。
ステーキやラムチョップなどの厚みのあるお肉に鉄板が密着する事で効率よく火を通せます。
焼く時間が短縮された分、肉汁の蒸発も抑えられ旨みを閉じ込めたまま一気に焼き上げ、お肉の旨みを最大限に引き出し、究極の焼き上がりを実現できます。
シャキシャキに焼きあがる玉ねぎも同じ原理で、野菜に関しては網焼きよりも焦げにくいので鉄板調理の方が向いていると言えます。
② 広い調理面積
直径46cmの面積があり、グルキャン・ファミキャンの大人数にも対応できます。
使用してみて、4人前の焼きそばの調理が問題なくできます。
仲間で食材を持ち寄り、同時進行で複数の調理が可能で、シェラカップを置けばソース作りやニンニクのホイル焼きもできます。
キャンプで出来る料理のレパートリーも増え、調理の時短にもつながります。
個人的にはホットプレート感覚で使用できるのが特に便利で、キャンプでパンケーキ、お好み焼きなどの粉ものを作る願望も実現してくれました。
実は一番やりたかったのは「ハウルの動く城」に登場するカルシファーのベーコンエッグです。
4人分をooyakiで作ると原作以上の迫力があります!
一つの熱源を囲むことで、生まれる一体感を何より大事にしたいと考えており、みんなワイワイできる調理道具はプライスレスです。
③ 高い耐久性
正しいお手入れをすれば「一生もの」にもなり得るooyaki、丈夫で壊れにくいところも大きな魅力です。
3mmは一般的な鉄板よりも厚みがあるため、長い期間に使用が可能で、次の世代に引き継げるのもロマンがあります。
④ 取っ手穴からゴミを出せる
鉄板焼屋さんの鉄板に必ずあるゴミ出し口がooyakiにもついてます。
余分な食材や焦げ付きを都度処理できるのはかなりポイント高いです。
市販のBBQ用の鉄板にないギミックですので、ユーザー目線のガレージブランドならではの着眼点ですね。
ただ、落とした先に焚火があり、そので焼き尽くせれば問題ありませんが、大量の脂を落とすと今度は焚火台のメンテナンスが大変になりますので、そこは注意が必要です。
手入れ後、shockなどに引掛けて保管できます。
⑤ 育つギア
鉄製品に共通する特性として、正しくケアすれば一生使用できるという点です。
鉄や鋳鉄製の調理器具は、使えば使う程油のコーティングができ、黒光りする様は芸術品ともいえる姿になります。
ooyakiも経年変化して初めて完成するギアと考えていますので、育っていくのが楽しみで仕方ありません。
⑥ テーブルとして使用可能
mouncol (マウンコル)にフィットできるように設計されているため、マウンコルを土台に裏返せばアイアンテーブルへ早変わりです。
正直そこまで使用頻度は高くありませんが、ランタンの着火時に使用が可能。
⑦ 芝ガードとして使用可能
mouncol (マウンコル)の底に敷けば芝ガードとしての使い道もあります。
mouncolの脚の長さは10cmと17cmの2段階あり、短い10cmを装着した場合の焚火時には地面への輻射熱の配慮が必要です。
芝風が焼けないよう保護するのはもちろんのこと、土の中の微生物へのダメージを最小限に抑えるため、芝ガードを使用するのがマナーです。
特に冬の芝風は枯れているため、火種が落ちたりすると簡単に燃え広がることがありますので、自分や他のキャンパーを守るためにも焚き火時には細心の注意を払いましょう!
⑧ 収納ケース取っ手付き
これだけのサイズの鉄板、市販で収納ケースを探すのが苦労しそうです。
ありがたいことにooyaki専用ケースがついてます。
また、熱い状態や商材が乗っている状態の移動に使う取っ手もついており、実際の使用に考慮したオプション品です。