残念な点5つ
① 燃費が悪い
G-Stoveは抜群の燃焼効果が仇となり、高燃費の大食漢です。
最大効率での燃焼状態だと、約30分に一本のペースで薪をくべる必要があります。
一泊二日のキャンプで夕方から付け始めると約20kgもの広葉樹の薪を消費します。
お値段にすると3,000円くらいになりますので、とても経済的とは言えません。
② 煙突の焼付き (解決策あり)
G-Stoveの煙突が外れないのは、ステンレスの膨張によるもので、金属の溶着は発生していないため正確には焼き付きではありません。
ステンレスの特性上どうしても発生してしまうものです。
対策として、LOCTITE(ロックタイト)の焼付き防止潤滑剤を装着時にオスメスの結合部分に塗るのがネット上の主流になります。
結論、管理人は使用しても良いと判断していますが、きちんとメンテナンスを行うのが前提となります。
焼付き防止潤滑剤のリスク
焼付き防止潤滑剤の成分は耐熱グリスです。高温であっても自然発火はしませんが、可燃性であるため火種になるようなトリガーがあれば簡単に燃えてしまいます。
大手メーカのtent-Mark DESIGNSからは使用しないよう呼び掛けています。
煙突への「焼きつき防止耐熱潤滑剤」使用に関して
煙突を抜きやすくするのを目的として「焼きつき防止耐熱潤滑剤」を使用されている事例がございますが、使用を重ねるとタールがたまり逆に煙突の掃除がしにくくなるばかりか、発火する可能性もあります。非常に危険ですので御使用はおやめください。抜きにくい場合は完全に冷えたのを確認しスプレー式の防錆潤滑油を吹き付けて外し良くふき取る事を推奨いたします。
出典:tent-Mark DESIGNS
対策
まず、塗布時にできるだけ薄くのばす延ばすのが鉄則です。
塗りすぎてしまうと、高温による膨張で煙突の継ぎ目から潤滑剤が湧き出て、それが発火の原因とされています。
そして、潤滑剤とタールが溜まらないよう、下述の定期的なメンテナンスを怠らず行うことです。
リスクに対して、正しく恐れることが大切です!
③ 多少メンテナンスが必要
本体
窓についたすすを拭き取るくらいで、手の込んだメンテナンスはほとんど必要ありません。
煙突
特にメンテナンスが必要なのは煙突 (本体の結合部分含む)と、スパークアレスター(火の粉止め)になります。
どんなに乾燥した薪を使用しても、煙突の内部や結合部、スパークアレスターの網目部分にすすとタールが徐々に蓄積されます。
これを放置してしまうと不完全燃焼が発生し、煙の逆流の原因なります。最悪の場合、発火して火災が発生しますので、絶対に手を抜いては行けません。
メンテ方法としては、ワイヤーブラシで物理的に取り除くのと、焚火やバーナーでタールを焼切るの2つがあります。
管理人は焼切る派ですので、焚火楽しむついでにメンテしています。
G-Stoveは燃焼効率が良いため、薪ストーブの中でもタールが付きにくい方で、使用する度に行う必要はありませんが、完全なメンテナンスフリーではないので定期的なケアは必須です。
④ 薪をくべにくい (オプション品で解決)
純正脚の場合、地上からストーブ本体の距離が約9cm、位置が低いため椅子に座った状態で薪がくべにくいです。
火力調整用のツマミや扉の開け閉めもいちいち屈まないとできないので、延長脚の装着は必須です。
管理人は下述iLbfさんで購入したオリジナル延長脚を使用し、より快適に薪ストーブライフを楽しんでいます。
⑤ 窓が少ない
G-Stoveは堅牢性と引き換えに、サイドのガラスビューを犠牲にしています。
tent-Mark DESIGNSのウッドストーブ、Winnerwell Nomad View、WORK TUFF GEARなどの競合品はサイドガラスが標準装備となっています。
前からしか炎の揺らぎが観察できないのは非常に勿体ないですが、仕方なく割り切っています。
ところが、iLbfさんでサイドに耐熱ガラスが付けられることが判明しました。
手作りのため少々お値段は張りますが、予算のある方は是非チャレンジして頂きたいです。
⑤ ネジの処理が甘い
脚ネジの一本が表面処理が甘く棘が立ってました。本体の溶接が丁寧だっただけに残念です。
初回脚を外す際に、指を切り流血してしまいました。
自分だけかもしれませんが、組み立てるときはグローブの装着をおすすめします。