キャンプにのめり込み一通りギアを揃えた頃、一本くらい本格的なサバイバルナイフが欲しいと思いたどり着いたのがバークリバー社のブラボー1.25です。
管理人は、ナイフに関してはマニアでも愛好家でもありません。あくまでも一人のキャンパーとしてレビューさせて頂いております。
主に薪のバトニングと拾ってきた枝のチョッピングで使用しており、そんなバークリバーの魅力をお伝えできればと思います。
Bark Riverとは
Bark River (バークリバー)はアメリカミシガン州に拠点を置くナイフメーカーです、定番モデルのBraro (ブラボー)は、アメリカ海兵隊の偵察部隊との共同開発により生まれたガチなサバイバルナイフです。
偵察部隊は、一度定位置につくとそのまま数日~数十日その場に留まり偵察を続けることがあります。
そのような環境では、ナイフには武器としての性格よりも、「生存の道具」としての質が求められますね。
そのため、鋭い切れ味、優れた耐久性はもちろんのこと、「サバイバル」の道具として不必要なものをすべて削ぎ落し、行きついたのがこのシンプルで流れるような美しいデザイン。
ブラボーはバークリバー社のベストセラーであり世界中に多くの愛好家が存在し、ブッシュクラフターや本格ハンターから高い評価を受けています。
購入品紹介
- 製品名:Bravo 1.25 Black Canvas Micarta
- 全長:234mm
- 刃渡り:125mm
- 刃厚:5mm
- 重量:224g
- 鋼材:A2鋼
- 硬度:58-59 HRC
- ハンドル材:キャンバスマイカルタ
- 付属品:本革シース
- 産地:アメリカ
- 価格:USD 202.46
刃厚5mmはなかなかのイカつさがあります。
管理人はアメリカ出張を利用し、バークリバーの取り扱いで有名なDLT Tradingで購入しました。
日本では4万円弱で購入はできますが、在庫が薄く気に入ったデザインが見つけられないことも多い。
DLTは日本への発送も対応していますので、英語に自信のある方は是非個人輸入にチャレンジしてみてください。
サイズ選び
ブラボー1が最もメジャーですが、バトニングに使用するには少し刃渡り (107mm)が足りないことがあり、1.25は刃渡り125mmあるため、大抵の薪に対応できます。
フルタング構造
Bravoはブレードにハンドル材で挟み込んだフルタング構造となっています。
フルタングは最も強度に優れている構造と言われています。
鋼材
ナイフ本体の素材はA2ツールスチール、日本語で工具鋼と呼ばれる炭素鋼 (カーボン)、通称A2鋼が使われています。
適度な硬さと粘り強さを持ち合わせた鋼材で、刃こぼれをしにくく研ぎやすいのが特徴です。
炭素鋼のは錆びやすいという欠点があり、マメに水分を拭き取り、オイルを塗るなど都度手入れが必要になります。
コンベックスグラインド
ハマグリ刃とも呼ばれるコンベックスグラインドは、断面の外側に丸い厚みがあり、切れ味が良く耐久性が高いのが特徴です。
日本刀、軍用やアウトドアで使われるナイフに多く用いられており、手斧と同じくらいの切り裂き力があるため、薪のバトニングなどのハードな使用にも適し、ブッシュクラフトでも大活躍します。
ランプ
ブレードの上部のハンドルと刃の境目辺りにある親指を引っ掛ける突起のことをランプと言います。
フェザースティック作成などの細かい作業をする時に、より細かいコントロールが可能。
ハンドル
バークリバーの代名詞でもあるキャンバスマイカルタハンドルはとても優秀な素材で、優れた堅牢性、耐水性はアウトドア使用にピッタリです。
マイカルタとは、米国のウエスチングハウス社の開発により、現在はインターナショナル・ペーパー社で製造されている製品で、登録商標ですので同社以外の製品はマイカルタではありません。
相当品は別メーカーの同等品です。キャンバス(綿布)、リネン(麻布)、合板、紙等を核とし、主としてフェノール樹脂で固められているもので、化学プラントの歯車やパイピング、電機産業の絶縁体等に使用されています。
出典:Matrix-AIDA
シース
DLT Tradingではナイフ本体とシースのセットでの販売でしたので、しっかしした作りでカッコいい本革シースがついてきました。
広めのベルトループで、タクティカルベルトなどにも装着しやすいです。
ロックの留め具も片手で付け外しが可能。
ファイヤースチールを入れられるループもついています。
若干きついですが、管理人は「Bush Craft」さんのファイヤースチールを収納しています。
コードも含め、納まりが良く大変お気に入りです。
やっぱり錆びやすい
炭素鋼の最大の弱点は錆びやすいことです。
キャンプシーンで使用する際はかなり気を使います。
使用後すぐブレード表面の汚れを取り除き、刃物専用の椿オイルでコーティングする習慣をつけることが大事。
錆びはブレード部分のみならず、ハンドル材の間から鋼材が露出している部分からも発生するため、ナイフ全体のケアが必要です。
仮に錆びが発生しても早い段階での対処が大事です。小範囲で点のようなものであれば日本磨料工業の「ピカール液」で磨けば簡単に退治できます。
銃刀法違反には気を付けましょう
銃刀法とは、「銃砲刀剣類所持等取締法」の略で、銃や刃物を正当な理由なく所持することを禁じている法律です。
バークリバーのブラボーシリーズは余裕で全長6cmを超えます。
キャンプや釣りなどアウトドア活動の場合は、包丁などの刃物を携帯することは正当な理由といえます。
ただありがちなのは、キャンプが終わって車のダッシュボードやカバンに入れっぱなしにし、そのまま通常の日常生活にもどること。
違反は違反ですので、「忘れた」では通用しません、アウトドアから帰宅したら必ず刃物類を車やバックから出しましょう!
帰宅後に道具のメンテまで行うのが真のアウトドアマンです。
まとめ
斧や鉈から包丁の役割をこれ一本でカバーでき、汎用性が非常に高く、もし無人島に一つだけ持って行くとしたら私は迷わず「バークリバーブラボー1.25」と答えます。
メンテナンスフリーで使用したいのであれば正直おすすめはできません。
愛情を持って、一生の相棒として付き合うつもりならば買って損はないギアです。
皆様も是非お気に入りの一本を手に入れてみてください。