秀逸な点6つ
① ロマン溢れるヴィンテージ
詳細な生産時期は不明ですが、「VULCANのトールグローブ」タイプは19世紀末~20世紀初期頃の生産と推測されます。
約100年前のヴィンテージランタンを手にして、ロマンを感じない男性はいないでしょう!
西部開拓時代の人々が未来に抱く期待と希望によって開通された大陸横断鉄道、そのメンテナンス使われたであろうDIETZランタンの灯を見ながらお酒を飲み、当時の情景を想像するのも一興です。
② シックなデザイン
現行のケロシンランタンやガスランタンにはないレトロでシックなデザインはLEDランタンでも復刻される程です。
写真はベアボーンズ社の「レイルロードランタンLED」という商品です。
「洗練」という言葉を知らず、純粋無垢で荒削りな若い時代の超大国アメリカの底知れぬパワーを感じさせてくれる傑作オールドスクールランタンです。
③ 高い堅牢性
製品名の「STEEL CLAD」 (スチールクラッド)=「鋼鉄を纏った」という意味通り、フラットバーティカルフレーム (垂直方向のフレーム)がワイヤーではなく、肉厚な平打ちでかなり厳重な作りでグローブを守ります。
戦国武将が纏う甲冑の様な迫力があります。
不安定な場所に置いても倒れにくく、万が一倒れても頑丈な「甲冑」がガラスグローブを守ってくれます。
④ 手軽に使用可能
加圧式のケロシンランタンのように面倒な「点火作法」がありません。
炎上することもありません (笑)
灯油やパラフィンオイルなどの燃料を入れて、火をつけるだけでも使用可能。
気負うことなく使えますの、ついつい連れ出したくなります。
⑤ まぶし過ぎない光量
キャンプ初心者の頃は、ひたすら明るさを求め、ペトロマックスのHK500を愛用していました。
HK500はあらゆるタイプのランタンの中でもトップの明るさを誇り、500CP (キャンドルパワー)、約400ワット相当の光量があります。
最近では、焚き火の邪魔にならない程度の明るさを求めるようになりました。
一概に明るいランタンがダメって言うつもりはなく、お子さんのいる家庭はむしろ明るい方が目が届く範囲が広く、安心です。
そのちょうどいい明るさは焚き火の邪魔にならず、抜群に雰囲気が良くなります。
⑥ 低気温でも点火可能
オイルランタンである「DIETZ No.39」はその心配がありません。
ガスライターがつかなくても、マッチで代用できますので、真冬の雪中キャンプでも問題なく使用できます。
残念な点3つ
① 入手困難
キャンプブームの中、「DIETZ」のヴィンテージランタンの球数が年々減っています。
キャンプショップでの入荷数も少なくなっていると聞きます。
管理人は半年ほど探し続け、やっとの思いで某オークションサイトでゲットしました。
② 高額
絶対数が決まっているヴィンテージランタンを欲しがる人が増えれば、必然的に値段も高騰してきます。
34,800円という金額を理解してくれる人の方が少ない気がします。
ギアの「新陳代謝」で、ある程度軍資金を用意できたので、大きな出費ではありませんでしたが、すでに初心者が簡単に手が出ない価格帯になっています。
③ メインランタンとして使えない
前述通り、ろうそく程度の明るさしかない「DIETZ No.39」一台だけで照明をまかなうのは不可能です。
管理人は、「Vapalux M320」をメインランタンとして使用。
スポット的に「GOAL ZERO」や「edlenser ML4」などのLEDランタンで対応しています。
WHATNOTオリジナル収納ケース
- カラー:タン
- サイズ:245 x 200 x 200mm
- 素材:600Dポリエステル (撥水)
- 重量:約487g
- 原産地:中国
- 価格:2,580円 (税込み)
高いコストパフォーマンスと確かな品質で人気を博している兵庫発のブランド、「WHATNOT」のオリジナル収納ケース (トール)がちょうどいい感じで「DIETZ No.39」及び周辺小物を収納できます。
トップの持ち手がしっかりした生地が使用され、ワッペンなどが付けられるようベルクロが設けられています。
蓋の内側部分にファスナー付きのメッシュポケット仕様となっているため、ライター、マッチ、予備の芯が収納可能。
サイドはモールシステム仕様で、カラビナなどを引っ掛けることが可能。
「DIETZ No.39」と燃料のパラフィンオイルがすっぽり入ります。
まとめ
ランタン沼もなかな底が見えず、すでに複数のオイルランタンを所有していますが、「ヴィンテージ」という響きには勝てませんでした。
100年前のランタンとは言え、まだまだ使用できますので、不具合が出ても修理しながら次の世代に引き継いでいきたい逸品です。