秀逸な点5つ
① おしゃれなデザイン
幾度のアップデートを経てもなおこの三角の形をキープしているのがメーカの歴史から見ても大切レガシー(遺産)であるからです。
ノスタルジックな雰囲気を醸し出している美しい円錐型のティピーテントはワンポールテントの代名詞と言っても過言ではないです。
正直同じ人気モデルである「アスガルド」の方がスペースを有効に使えてより実用的ですが、私はどうしてもAlfheimの美しい形を諦めることができませんでした。
悩んだ末に購入したAlfheimに後悔は一切ありません!
Alfheimはドイツのデザイン機関「Design Zentrum Nordrhein Westfalen」が創立した、60年の歴史を持つ世界3大デザイン賞の一つに数えられる、「reddot winner 2014」を受賞。
② 設営が簡単
前述通り、約10分程でテントが立てられますので、以前メインテントとして使用したスノーピークのトルテュPro.より数倍設立しやすいです。
この設営・撤収の簡単さがワンポールテントの魅力でもあります。
センターホールがあるヘキサテーブルの「クミンドル」をインして、使い勝手が向上します。
③ メッシュとベンチレーター付き
出入口のメッシュは蚊や蜂などの害虫の侵入を防ぐことができます。
上下2箇所のドローコードで簡単に出入口の開け閉めができます。
頭頂部にあるベンチレータは薪ストーブなどの煙突出し、調理器具使用時の換気に役立ちます。
正直これだけだと足りませんが、ないよりはマシです。
④ 結露しにくい
冬場は、TCポリコットン生地の為、結露が圧倒的に少ないです。
また、生地に厚みがある分、薪ストーブや石油ストーブなどの暖房器具で暖めた温かい空気がたまりやすいです。
以前所有していたポリ生地のスノーピークトルテュPro.は冬場、ポタポタ結露が垂れてましたが、Alfheimにはそれが一切ありません。
⑤ 落ち葉などが入って来ない
本体とフロアシートが完全連結されていますので、落ち葉や虫、風までもシャットアウトします。
冬場はこれのおかげで、テント内の気温は下がりにくくなります。
残念な点5つ
① 重い
ポリコットンの宿命であるこの重さは未だになれません。
持つ度に「こんなに重かったっけ⁉」と思ってしまいます。
まあ、結露しないと保温性とのトレードオフになりますので、そこまで苦ではないです。
雨に濡れると水を吸って、さらに重くなりますので、乾燥撤収が命のテントです。
② 暑い
生地の厚さと、ベンチレータの少なさが高い保温性を実現しています。
その高い保温性が仇となり、夏場は暑くてとてもじゃないけど、テントの中で過ごすことができません。
標高の高いキャンプ場、あるいは秋冬用のテントとして割り切って使うしかありません。
③ 汚れ(カビ)やすい
おしゃれな白い生地が汚れやすいので、これはも割り切って付き合って行くしかありません。
濡れたまま放置したりすると、すぐにカビが発生してしまいますの乾燥撤収が原則。
しかし、長くキャンプやってれば雨撤収もあります、その場合は必ず帰宅後に乾燥させています。
ご自宅にスペースがない場合は、テントクリーニングサービスを受けるのも手です。
④ 有効スペースが少ない
ゲル型のアスガルドと比較してしまうとどうしても有効スペースが狭く感じます。
実際使用してみると、大人4人で寝る分には全く問題ないのですが、椅子に腰かけたり、ストーブなどのギアを入れるとなると一気に圧迫感が出てしまいます。
そのため、我が家はこもる際にはお座敷スタイルがメインとなります。
⑤ ペグダウンの箇所が多い
本体とフロアシート連結部に10本、ガイロープ10本計20本のペグダウンはいつも面倒に感じます。
よほど風が強くなければ、ガイロープの10本は省略しても良いのですが、ピンと張るためできるだけ全てペグダウンしています。
ちなみに純正のV字スチールペグはひ弱そうなのでまだ一度も使用していません。
スノーピーク社のソリッドステーク30を使用しています。
注意点
「Alfheim」購入したからには、冬でもキャンプを楽しみたいものです。
薪ストーブや石油ストーブをテントに入れぬくぬく過ごすのは最高の贅沢であります。
しかし、火器仕様の際は「一酸化炭素中毒」に細心の注意を払わなければならりません。
フロアマットを使用しない場合は地面と隙間ができるため、換気効果が得られますのでさほど心配はありません。
フロアマット使用時は一気に密封性があがりますので、下述通り換気に気を使わなければいけません。
① 頭頂部ベンチレータを全開
一酸化炭素は空気より軽いため、テントの上部にたまりがちです。頭頂部のベンチレータを全開にすることで換気を促します。
メインポールにある輪っかにベンチレーターのフックをひっかければ固定完了です。 (全3段階の開放が調節可能)
人数が多い場合は入り口も適宜にメッシュにします。
② 一酸化炭素警報器
火器類を使用する場合は、保険として「一酸化炭素警報器」の導入を強くお勧めします。
数千円で命が守られると考えると安いリスクヘッジかと思います。
できれば異なるメーカーで複数個の導入が理想です。
一酸化炭素中毒対策にやりすぎることはなく、いついかなる時も過信は禁物です。
まとめ
使用上気を遣ってしまうオフホワイトカラーですが、その上品かつノスタルジックなルックスは大いに所有欲を満たしてくれる幕でございます。
ポリコットン素材のテントご検討の方は是非候補に入れて欲しい名作です。