残念な点3つ
① 入手困難
日韓のキャンプブームから生まれるタープの需要に「URBAN FOREST」さんの生産が追い付かず、さらに韓国メーカのため、日本ユーザーへの供給がどうしても遅くなってしまうことから現在8か月待ちの状態が続いております。
管理人は2020年4月16日にオーダーし、10月29日に到着しましたので、約6カ月半の納期でした。
以前購入した「きいろ」は2018年7月26日に発注し、2018年8月3日に到着とほとんど待たずに購入できたのですが、年々の納期が延びているのが現実です。
インスタなどで情報収集していると、カラーによって若干なバラつきがあるようですので、人気の高いきカラーはさらに長い納期がかかると思われます。
② 高価
高価で有名なスノーピークの同等サイズ「HDタープ“シールド”・ヘキサ(L)」でさえ3万円台前半の価格設定なのに、税込み5万越えは普通のキャンパーじゃ中々手が出せない価格帯と思います。
キャンプギアにおいて、金銭価格が狂っているのは自他共に認めてます。
③ あくまで難燃性
幕男の下で焚き火する場合は、280cm以上のポールが推奨されています。
低すぎると、火の粉が炭化する前にタープに当たる可能性があるので穴が開くリスクが高まります。
280cm以上のポールをしようすればほとんど穴が開く心配はありません。
管理人はsanzoku mountainさんのmouncoⅼという燃焼効率抜群の焚き火台を幕男の下で使用しておりましたが穴が開く気配はありません。
ただ、難燃性であるというのはあくまでも「燃えにくい」であって、「燃えない」わけではありません。
管理人が最初に購入した幕男 (きいろ)をうっかり消し忘れた蚊取り線香の上に置いてしまい、がっつり穴を開けてしまいました。
あの日のショックは今でも忘れられません、皆さんもお気を付けください。
幕男の美しい張り方
「幕男」の美しい稜線を出すための張り方、いわゆるピン張りのコツについてご紹介したいと思います。
実は幕男に生地のアップデートがあり、「撥水性」、「強度」、「遮光性」が大幅に向上した代わりに、生地の厚みが増したため、ピン張りの難易度が上がりました。
そんな中、SNSなどで情報収集してきな情報と自分自身の経験をまとめましたので、少しで「幕男」仲間のお役に立てれればと思います。
せっかくの高スペックタープ、弛んでるとみっともないので、幕男お持ちでしたら是非ピン張りで張りましょう!
準備
- 幕男本体
- ポール用二股ガイロープ x2
- 280cmウィングポール x2
- サイドガイロープ x4
- カラビナ x4
- ペグハンマ―
- 50cmペグ x4
- 40cmペグ x4
① タープの位置決め
使用できるスペースが予め決められている規格サイトではスペースがなりないことが多いので、基本的にはフリーサイトがおすすめです。
② ペグダウン (ポール)
タープの設営場所が決まりましたら次はポールサイドのガイロープ4か所のペグダウンをします。
ポールを写真のように平置きします。
ポールを「T字」に置き、両サイドに50cmのスノーピークソリッドステーク50でペグダウンします。
通常のタープはもっと外側に広げて(ポール2本分)ペグダウンしますが、前述通り生地が分厚くなった幕男は狭めにペグダウンすることで、稜線にテンションをかけやすくなります。
スノーピークの「ソリッドステーク50」は燕三条に伝わる鍛造製法で長さ50cm、打ち込み部の直径が12cmもあり、市場に流通している最強のペグになります。
50cmのソリステはは40cm以下の物よりも一回り太く、強風時や美しい稜線を出すための強めのテンションに耐えられる上、地中にある石をガンガン砕きながら打ち込めますのでお勧めです。
角度はポールに幕男の中心に向かって斜め45度で半分程度打ち込みます。
③ ポールのガイライン設置
ポールの先端をタープの金具、ガイロープの順番で通します。
良く間違われるのは、ポールを通すのは丸いハトメではなく、さらにその先にある三角の金具になります。
最初にペクにかける際にあまり強いテンションは必要ありませんので、ペグから40cm~50cmの位置に自在が来れば大丈夫です。
④ 立ち上げ
ここでのポイントは、ポールが地面に対して垂直であることと、2本のポールが平行であることです。
一人でもできる作業ですが、二人で行うと失敗せず素早く行えます。
最終的な仕上がりに一番影響を与えますので、何度も時間をかけて微調整を繰り返します。
ポールの角度と位置が決まれグラグラしない程度にガイロープを締めます。
⑤ 4サイドにガイロープを装着
本来タープ四隅のループにガイロープを通し「もやい結び」で固定しますが、設営効率をあげるため、ロープとタープが取り外ししやすいカラビナを使用します。
使用するカラビナは質の高いクライミング用のハーネスやカラビナで有名なアメリカ発のブランド「Black Diamond」社の「ホットフォージスクリューゲート」というモデルです。
クローズドゲートの破断強度は24kN、約2.4tあり、本格的なクライミング用カラビナなので、幕男設営には十分すぎる強度があります。
③同様、丸いハトメではなくしっかりループにカラビナに通すのが大事。
⑥ ペグダウン (4サイド)
ペグから自在の距離を20cm程とり、40cmのペグを使ってペグダウンします。
管理人はスノーピークの「ソリッドステーク40」を使用。
ペグダウンの位置はロープが稜線の中央と直線になるような位置にします。
ペグの角度は稜線の中央の外に向けて斜め45度、3/4を打ち込みます。
⑦ ガイロープのテンションをかける
下記順番でテンションかけます。
- サイド4か所を対角線の順番で8割の強さまでテンションを掛けます
- ポール側のガイロープにテンションを掛けます。ここも8割くらいです。
ここまで来たらほぼ完成です。
全てのペグをフックまで地面に打ち込みます。
再度前述の順番でMAXまでテンションをかけ、必要に応じてポールポジションの微調整も行います。
ポールの角度が地面に対して90度に近い程両サイドの突起通称「角」が強く出ます。
好みになりますが、管理人は全体的なバランスを重視するため、ポールを気持ち内側に傾けます。
⑧ 完成
「鬼角」の別称をもつ幕男がここにありって感じです。
遠くからでも分かる2本の角が凛々しくそびえ立ち、美しい稜線をどの角度から見ても様になり、他のタープとはオーラが違います。
アクセサリー
ポールケース
ポールケースは頑丈な帆布製のスノーピーク社「ポールキャリングケース」を使用しております。
ペグハンマー
ペグハンマーはスノーピーク社の「ペグハンマー PRO.C」を使用。
銅ヘッドの打ち心地が病みつきになります。
収納
進化版の幕男は生地が強くて厚いため、うまく畳まないと収納袋に入らないので、自分のメモとしても畳ま方を記載しておきます。
収納に関しては、幕本体はそのままで、ポール、ペグ、ガイロープ (ハンマー)はスノーピークのポールキャリングケースにまとめています。
入手方法
メール
TheArthさんに通販サイトはありますが、主に小物やアクセサリーがメインとなります。
幕男やヘキサテーブルの注文は下記指定メールアドレスで受け付けています。
woodenfiretable@gmail.com
商品入荷後、代引きで発送されます。
納期が長いので、幕男が欲しいと思ったらすぐに欲しいカラーを連絡すべし。
オーナーの大熊さん自身も言うまでもなくかなりのキャンプフリークですので、色を合わせたいテントがある場合相談にものってくれます。
インスタの写真だけでは微妙な色味の判断ができない場合がありますので、一番マッチできる色をアドバイスしてくれるのは本当に助かります。
イベント
フィールドスタイルやGOOUTなどにほぼ間違いなく出店されます。
イベントに合わせて軍資金を貯め、朝一番に伺えばかなりの確率で購入が可能です。
ただし、毎回少量しか入荷されなく、選べるカラーも少ない場合がありますので、目的の色を買えるかどうかは運的要素が強いです。
実店舗
TheArthさんは埼玉県川口市に実店舗も構えていますので、お店に行ったら普通に幕男が売られてたなんて話はちらほら聞きますので、TheArthファンでしたら一度は訪問したいものです。
- 住所:〒333-0832 埼玉県川口市神戸26
- 営業時間:
- 10時〜17時 (12時〜13時 CLOSE)
- 火曜火午前のみ
- 土曜→営業時間変動あり
- 定休日:日曜日
- TEL:048-278-9309
まとめ
タープメーカが群雄割拠の中、話題性、デザイン性、実用性のどれをとっても幕男は頭一つ飛び抜けており、5万以上出して、半年待ってもそれ以上の満足感は間違いなく得られます。
今後の、納期がさらに延びることは予想されますので、幕男が欲しいと思ったらすぐに予約すべし、納品まで貯金と美しい張り姿を想像しながら過ごすのは案外悪くありません。