アウトドア・キャンプブームのさなか、雨後のタケノコのように、サコッシュタイプのバッグが色んなブランドからリリースされています。
管理人もHALF TRACK PRODUCTSの「IBP」含め、複数所有しております。
夏場の外出にペットボトルが入るサイズが欲しくなり、UL山系のガレージブランド「RIDGE MOUNTAIN GEAR」の沢山の荷物が収納できるサコッシュ「Shoulder Pack」を購入し、レビューしていきます。
RIDGE MOUNTAIN GEARとは
RIDGE MOUNTAIN GEARは、山で過ごす時間やそれに至るまでの日常生活をシンプルに過ごす為のギアを作るメーカーです。
メーカーって言ってもデザイン、生産、事務まで全てオーナーである黒澤雄介氏ががアウトドアを楽しむ傍ら1人で行っています。
拠点は神奈川県逗子市にあり、小さなアトリエから大手ブランドに全く引けを取らない高品質の製品を生み出しています。
「自分自身が使いたいギアの制作」が原点で、それを「欲しい」と言ってくれる仲間やお客さんが増え、できる範囲で生産と販売をスタートし、ガレージブランドの王道ストーリーです。
購入品紹介
- カラー:ブラック
- サイズ:210 x 275 x 75mm
- ストラップ調整範囲:530 ~ 1170mm
- 素材:X-Pac
- 容量:4L
- 重量 : 82g
- 生産国:日本
- 価格:8,000円 (税込み)
フロントにはしなやかで丈夫なメッシュポケットがあります。
メッシュポケットの入り口はスナップボタンで留めることができ、登山時のマップの収納を想定して設計されています。
街使いの時は頻繁に出し入れするスマホやイヤホンを入れています。
ブランドタグがメッシュポケットに縫い付けられています。
本体内部はワンルームで余計なポケットや仕切りはありません。
カギやキーホルダーなどを引っ掛けておけるフックが付いていおり、「HALF TRACK PRODUCTS」の「+coin」というコインケースを付けるのにちょうどいい。
たっぷり約4Lを収納出来る大きさがあり、一般的な500mlや大容量の650mlのペットボトルの横置き・縦置き両方での収納が可能。
上部にハンドルループがあり、ショルダーストラップに使用しているプラパーツもバックルタイプのため、簡単に取り外せます。
ストラップを取り外せば、手提げバッグとしても使用可能。(管理人は面倒くさいので、つけっぱにしています。)
ストラップには小型コンパスなどをひっかけておけるループがあります。
チャック両側に小さなループが設けられ、キーホルダーやエコバッグを引っ掛けるのに便利。
ある程度荷物を収納すると、底部分のマチはMax75mmに広がります。
マチがあるおかげで、場所を取らず自立することも出来ます。
秀逸な点6つ
① 圧倒的高スペック素材
- 素材:本体部分 X-Pac VX07 HS (ナイロン38%、ポリエステル62%)
- 表面:70デニールのナイロン DWR(耐久撥水加工)
- 中層1:Black X-PLY
- 中層2:0.25mil ポリエステルフィルム(接着層)
- 裏面:50デニールのポリエステルタフタ
本体部分はキャンパーではおなじみの「X-Pac」素材「X-Pac VX07 HS」が採用されています。
X-Pac™️はアメリカのセイルクロス(ヨットの帆)でシェア世界一を誇るメーカーであるDimension-Polyant社が開発した素材です。
耐久撥水加工された70デニールのナイロン+ポリエステル糸をX状に組んだX-PLY+0.25mil ポリエステルフィルム+50デニールのポリエステルタフタの4層で形成されています。
出典:RIDGE MOUNTAIN GEAR
コロナ渦の中国で消毒を受けた時も問題なく耐えてくれました。
生地表面は耐久撥水加工されており、しっかりと水を弾き、ファスナー部分も防水のシームが採用され、ちょっとした雨は問題なく対応できます。
表面が汚れましたら濡れた布巾などでさっと拭くだけでケアできます。
生地の剥離の原因になあるため、たとえ洗剤を使用しない洗濯でもX-Pacは洗濯をすることをお勧めいたしません。生地の剥離に影響してしまいますのでお避け下さい。
② 軽い
「X-Pac VX07 HS」に使用されている悪天候に強い「スピネイカー・セールクロス・テクノロジー」は、優れた引き裂き強度を保ちながら、82gという超軽量を達成しています。
「軽さ」は正義ですね。
③ 大容量
HALF TRACK PRODUCTSの「IBP」に携帯・財布・カギ程度しか収納できないのに対し、「Shoulder Pack」はその数倍の容量があります。
居酒屋や近所に買い物くらいなら「IBP」で十分ですが、旅行や出張にも対応するためより大容量な「Shoulder Pack」を購入。
財布や携帯などの貴重品以外に、パスポート、モバイルバッテリーなどが入るので格段に行動範囲・汎用性が広くなります。
これだけの物が全部入っちゃいます。
「Shoulder Pack」があればどこまでも行ける気がしてきた。
④ 肩に負担が少ないストラップ
ショルダーストラップはサコッシュにありがちなただの「ヒモ」でななく、クッション性のあるテープ状となっています。
荷物をたくさん収納した際も肩や首の負担を和らげられます。
また、汗を吸収できるダブルラッセルメッシュを使用しているため、肌に密着した際のベタつき感も軽減されます。
ストラップの長さはプラパーツとロープの組み合わせにより53~117cmで調整可能。
長すぎるとカッコ悪いので、胸辺りに来るよう調節します。
⑤ スタイリッシュなデザイン
カラーリングはブラック、ホワイト、グレーの三色展開。
一番合わせやすい「ブラック」をチョイス。
シックなブラックはT-シャツ、フリース、スウェットと色んな服にマッチします。
高い機能性がありながら悪目立ちせず、「知る人ぞ知る」ギア感が所有欲を満たしてくれます。
ストラップを取り外せば、ハンドバッグやバッグインバッグとしても活用できます!
もちろん、キャンプ場内やフェス参加時にも使い勝手は抜群です。
⑥ リペア可能
「道具自体がサステイナブルでありたい」という信念の元、壊れても修理して長く使っていけるようなモノづくりこそがオーナーの黒澤さんの思いであり、メーカーとして責任でもあります。
長く使っていただいた道具たち。ハードに使っていただいた道具たちが壊れて戻ってきます。 自分で作った道具たちは責任持って直していきたいと思っています。
どうにもならなくてお役目御免。となる道具ももちろんあるけれど、直せるものはできる限り直しています。
出典:@ridge_mountain_gear Instagram
壊れてもリペアが可能ですので、修理を繰り返し、いつかヴィンテージのような空気が纏えるようになったら、使用する側も人間的に成長していると思います。
残念な点
生産数が少ない
前述通り、ブランドの運営の全てオーナーの黒澤さん一人でこなされているため、生産数がかなり限られます。
定期的には在庫が補充されますが、オーナーの制作のペースもありなかなか欲しい時には手に入りません。
管理人はリストックのタイミングを狙って、なんとか購入することができました。
アクセサリー
THERM-O-COMPASS RIDGE MOUNTAIN GEAR Ver.
- カラー:ブラック
- サイズ:28 x 51mm
- 重量:10g
- 生産国:アメリカ
- 価格:2,200円 (税込み)
ショルダーストラップ上に小さなループがデザインされており、同ブランドのサーモコンパス「THERM-O-COMPASS RIDGE MOUNTAIN GEAR Ver.」を装着しています。
登山はしませんが、何となく「アウトドア感」を演出できる小物ですので、お気に入りです。
サーモコンパスはアメリカの「Sun Company社」製の物になります。
コンパス (方位磁石)と-30℃~50℃まで計測できる温度計がセットになっていて、現在地の気温がすぐに分かるのが何気に便利です。
本体は防水処理が施されており、裏面は「風が吹いている時の体感温度対照表」になっています。
装着時にアナログなデザインサーモコンパスとハイテク素材「X-Pac」のギャップもGood!
まとめ
多くのガレージブランドは人気が出てしまうと入手が非常に困難になります。
RIDGE MOUNTAIN GEARはそこまでは至っていませんが、その使いやすさ、品質、作り手の思いなどの条件を考えると入手困難になるのも時間の問題。(正直人気が出て欲しくないのが本音ですけど。)
まだ比較的に入手しやすい今のうちにゲットすることをすすめします!