秀逸な点5つ
① 高いファッション性
Barbourの通常ラインには存在しないKAPTAIN SUNSHINEらしいデザイン性の高いコートに仕上がっています。
Stand Collar Traveller Coat(スタンドカラートラベラーコート)はモッズコートとも呼ばれているアメリカのミリタリーコートである「M-51」をサンプリングしていると言われています。
肩が落ちたゆったりシルエット、サイドにはレインウェアのようなマチが織り出す横から見た時の抜群にきれいな「Aライン」が最大な特徴です。
さらにウェストのドローコードを絞ることで、腰からお尻の膨らみが強調され、ドレープ感のある着こなしが可能になります。
スタンドカラーのコーデュロイやフロントのマチ付きビッグポケットなど、Barbourのディテールをしっかし踏襲し、正統派な雰囲気が強いBarbourを、KAPTAIN SUNSHINEらしい解釈で解釈した雰囲気抜群の一着です。
オイルドクロスの独特な光沢感がBarbour特有の風合いを生み出し、この素材感に惚れているファンも多い。
さらに、KAPTAIN SUNSHINEから同じFW20のコレクションで発売されているのPadding Liner JacketはStand Collar Traveller Coatにドッキングして使用することが可能です。
Padding Liner Jacketは別売りになります。
袖などからチラ見えするオレンジのライナーが良いアクセントになっています。
普段使いにはもちろん、キャンプ場でもカッコよく決まるコートです。
② 優れった防風性・防水性
前述通り、元々漁師を始め英国海軍など過酷な環境で使用するために開発されたBarbourの最大の特徴は特殊な油分をたっぷりと含んだオイルドクロス生地です。
コットン100%の生地にオイル加工を施すことで、優れた耐久性・防水性・防風性を実現。
コーデュロイの襟は従来のバブアーより小さめに仕立てられており、襟を立ててフラップを留めればマフラー要らずの風よけの効果が得られます。
まだゴアテックスなど化学繊維系の生地がない時代で、まさに革新的なアウドドアウェアでした。
キャンプ場での着用には非常にマッチした機能性を持っていますので、冬キャンの強い味方です。
火の粉などにも強く、気を使わずに焚き火も楽しめます。
漁や戦争などのタフな使用環境に比べたらキャンプの過酷さなんて可愛いものです。
③ 高い保温性 (Padding Liner Jacket併用)
別売りであるKAPTAIN SUNSHINEオリジナルのPadding Liner JacketはFW20のStand Collar Traveller Coatにスナップボタンでドッキングすることが可能です。
フロント左右赤〇部分の6か所、
両袖のスナップボタンをとめればドッキング完了。
ドッキングする場合はコートとライナーが同じサイズである必要があります。また、FW19、18のトラベラーコートにはドッキングできません。
このライナーはかなり優秀で、単独でも着用できる前提でデザインされていますので、品質もめちゃくちゃ高いです。お値段も高いですが。
中綿は、米軍でも正式採用されているClimashield (クライマシールド)を使用し、軽量かつ高い保温性が特徴です。
表生地のタテ糸にはナイロン、ヨコ糸には140/2を交織したタイプライタークロスを使用することで、軽量でありながらも高密度を実現し、ハリ感のある生地に仕上がっています。
よくあるナイロンのキルティングライナーと違い艶とハリがもたらす高級感が漂います。
おまけに生活撥水素材のため、ちょっとした雨だどにも難なく対応できちゃいます。
Stand Collar Traveller Coatと合わせて着用すれば、ダウンにも匹敵する保温性を実現できますので、現行のBarbourの中で断トツの保温性になります。(管理人調べ)
当然一枚での着用も決まりますが、火の粉に弱い化繊生地のため、焚き火時に注意が必要です。
④ 3シーズン着まわせる
FW20のStand Collar Traveller Coatは例年よりコットン生地のオンス数 (生地の厚さ、正確には重さ)を6ozから4ozに下げています。
Barbourのオイルドクロスドジャケットでは、目的に合わせたヘビーウェイト(8oz)、ミディアムウェイト (6oz)、ライトウェイト (4oz)の3種類の厚さの生地が用意されています。
4ozのライトウェイトにすることで、見た目の本格感はそのままに軽やかな着心地を実現。秋口から春先まで3シーズンの着回しに対応できるコートに昇華しました。
真冬は前述のPadding Liner Jacketがで対応できますので、年間を通して着用できる期間が増えるのはうれしいマイナーチェンジです。
4oz生地ならではの軽さが全体的な綺麗な「Aライン」にも貢献しています。
⑤ 経年変化が楽しめる
オイルドクロスはオイルが抜けることで、デニムにも似た経年変化を楽しむことができます。
特に肘内側のしわになりやすい部分の抜けが早く、1年程度で色落ちが現れます。
「ギアは使い込んでこそ完成する」を信念にしている管理人にとってはBarbourも立派なギアであります。
1、2年後のエイジングが楽しみで仕方ないです。