キャンプをはじめ、アウトドアにはケガなど様々なリスクがつきものです。
漠然にリスクを恐れすぎても心から自然を楽しめない可能性があり、どんなリスクがあるのか、どのようにリスクヘッジをするかの知識があって初めて心置きなくキャンプをエンジョイできるものです。
「備えあれば憂いなし」、リスクを正しく恐れ、万全な準備で大事な仲間や家族を自然の脅威から守りましょう!
今回は管理人が様々なリスクに対処するための医療用品が詰まったメディカルポーチ (救急箱)の中身を紹介致します。
リスク分析
キャンプなどの自然に身を置いた場合に起こり得るリスクを下記通りリスト化致しました。
- 切り傷・擦り傷
- 捻挫・骨折
- やけど
- 熱中症
- 虫刺され
- 食中毒 (下痢、嘔吐)
- 発熱
- 遭難
- お肌トラブル
アウトドアシーンにおいてケガや体調不良が起きた場合、直ちに病院などの医療機関にかかることが原則です。
大抵のキャンプ場は人里からは離れた場所にあり、家族や仲間を守るため、重大な病気やケガが発生した場合の最低限な措置を身につけておきましょう!
リストヘッジ
ではそれぞれのリスクに対しどのような準備をするべきかを細かく分析して行きます。
① 切り傷・擦り傷
転倒や慣れない刃物を扱うことで、もっとも起きやすい軽度の怪我です。
快適度は落ちますが、正しく対処すれば大抵の場合そのままキャンプを継続できます。
お酒に酔った状態で刃物を扱わないようにしましょう!
アウトドアで水に触れることが多いので、バンドエイドは防水タイプ、お子さんのいるご家庭では子供サイズの物を用意しましょう。
- 包帯
- バンドエイド (大人用)
- バンドエイド (子供用)
- 消毒液 (マキロン)
- 脱脂綿
- ピンセット
② 捻挫・骨折
アクティビティ、山の探索、川辺での水遊びなどで起こりやすい怪我です。
骨折してしまうと撤収して病院へ直行するしなければいけません。特にお酒が入ると痛みが鈍り、判断力も落ちることからついつい無理しがちですが、勇気をもって撤収することも大事です。
骨を折るような怪我をした際に、ポールや枝を骨折箇所の固定に使えること頭に入れておきましょう!
流血を伴うような場合は止血を最優先に行い、迷わず救急車を呼びましょう。
- 包帯
- テーピング
- ハサミ
- 痛み止め (鎮痛材)
- 三角巾
- 瞬間冷却剤 (ポンッ! deクール)
- 湿布
③ やけど
大人でもやってしまいがちで、管理人も初心者の頃は毎回やってました。
焚き火、料理、ランタンなど熱いモノを扱う作業時にはグローブすることを習慣付けましょう!
グリップスワニーのG-3は高品質の牛革が使用されており、脱着も便利でおすすめです。
やけどを負った際は患部のアイシングが最優先です。
- 氷 or 瞬間冷却剤 (ポンッ! deクール)
- オロナイン軟膏
④ 熱中症
夏に起こりやすく、大人子ども関わらず熱中症のリスクがあります。
適宜な水分補給と帽子・サングラスの着用は夏のアウトドアの鉄則です。
目まいや立ちくらみなど熱中症の症状が出た場合、速やかに風通しの良い日陰に移動し、服を脱がすなど体を散熱させます。うちわや扇風機を併用するとさらに効果的です。
首、両脇の下、大腿の付け根など太い血管のある部分に氷や冷却材を宛て体全体をクールダウンさせます。
水分補給は水やスポーツドリンクよりも体に吸収されやすい経口補水液を摂取した方が効率的です。
遊ぶことに夢中になりがちですので、油断せず日差しが強い日は特に注意しましょう。
- うちわ・扇風機
- 経口補水液
- 氷 or 瞬間冷却剤 (ポンッ! deクール)
⑤ 虫刺され
蚊に刺された程度なら痒みで済みますが、虻(アブ)やブヨ、毛虫、蜂などの毒性の強い虫に刺された場合は直ちに処置をしないと酷い後遺症が残り、場合によっては命にかかわることもあります。
刺されないのが一番ですので、まずやっておきたいのは予防です。
虫除けスプレー+蚊取り線香が一番確実です。
蚊取り線香は普通の物よりも林業関係者が愛用する「森林香」がお勧めです。
通常の蚊取り線香よりも太く煙の多いので、効果はお墨付きです。
運悪く刺されてしまった場合、針や棘が残っていたら毛抜きで取り除きます。
速やかにポイズンリムーバーで毒素を吸い出し、消毒後絆創膏を貼ります。
強い腫れや痛み、発熱、呼吸困難の症状が出た場合は躊躇せず救急車を呼びましょう。
余裕があれば、何の虫に刺されたのか写真を撮っておくと、診断や治療がスムーズに行えます。
- 蚊取り線香 (森林香)
- 虫除け (EFFECTIVE Mist for Outdoor)
- 毛抜き
- かゆみ止め (ムヒ)
- ポイズンリムーバー
- 消毒液 (マキロン)
- バンドエイド
⑥ 食中毒 (下痢・嘔吐)
真夏の高温による食材の劣化、加熱不足から起きる鳥や豚肉の生焼け、家庭よりもキャンプ時の方が食中毒のリスクが高いと言えます。
自宅の時よりも除菌に神経質なりましょう!
生肉用と加熱後の肉用のトング・包丁・まな板を分けるのは当たり前として、料理用の温度計で各種肉の加熱温度に達したかもチェックできるとベター。
下痢や嘔吐は体が毒を出そうとする反応なため、自己判断で下痢止めを飲んでしまうと、悪く働くケースもあります。
安静にし、適宜な水分補給を行いながら様子を見て、速やかに病院に行きましょう。
- アルコール除菌
- 経口補水液
⑦ 発熱
子どもに多いですが、体調不良による急な発熱のケースがあります。
- 体温計
- 熱下げシート
⑧ 遭難
これはかなりのレアケースではありますが、急な大雨による土砂崩れ・河川の氾濫、ケガによって動けなくなるリスクはは少なからず存在します。
そんな時に防災用の救助笛を持っていると救助隊に見つけてもらえる可能性が大幅に上がります。
- 救急笛
⑨ 肌トラブル
家族メンバーの肌質にあったクリームを用意しておくと、手荒れ、乾燥、おむつかぶれなどの肌トラブルに対処できます。
- ハンドクリーム
- ベビーワセリン
- ポリベビー (おむつかぶれ)
⑩ その他
キャンプ場について初めて爪が伸びていることに気付くなんとことはありませんか?
作業で爪が欠けた時の対応含め、爪切り一個持っておくと吉です。
- のど飴
- カイロ
- 爪切り (グルーミングキット)
- 保険証のコピー
保険証の原本を忘れてもコピーを持ってば被災や緊急時に医療を受けることがが可能ですので、念のため家族分の保険証のコピーをメディカルポーチに入れておきましょう!
保険証がなくても医療機関等を受診できます
被災に伴い保険証を紛失又は自宅等に残して避難している方は、次の事項を医療機関等にお伝えいただければ、保険証がなくても保険医療を受けることができます。
1.氏名
2.生年月日
3.連絡先(電話番号等)
4.加入している医療保険者が分かる情報(※)
(※)被用者保険の場合は事業所名、国民健康保険の場合は住所及び組合名、後期高齢者医療制度の場合は住所
出典:厚生労働省